ついにこの日がやってきました。2024年に完結した今や国民的コンテンツと言っても過言ではない『呪術廻戦』。その正統な系譜を受け継ぐ新章、『呪術廻戦≡(モジュロ)』の第1巻が、本日1月5日に発売となります。
2025年9月から週刊少年ジャンプで連載が開始され、X(Twitter)では既に「これ下手したら本編より面白いんちゃう?」と話題沸騰中のこの作品。週刊連載で追いかけてきた身として、待ちに待った単行本化です。
「本編が終わって、次は何を楽しみに生きればいいの……」 こんな感じの「呪術ロス」になっていたファンの方も多いのではないでしょうか。
今回の物語の舞台は、本編から数十年後の未来。 かつての主人公たちが命を懸けて守った世界が、今度は全く新しい、そして「異質な絶望」に直面します。
この記事では、本日発売されたばかりの最新刊の内容を、本編の結末(最終回)までのネタバレをガッツリ含んで徹底的に深掘りしていきます。本編未読の方はぜひ本編を最期まで読んでから帰ってきてください。
ガンマ先生読み終わった後の正直な感想は……『そう来たか、芥見先生!』でした。
呪術廻戦ファンの方は絶対に読むべき一作に仕上がっていると思います!
呪術の歴史が「宇宙」へと繋がる。新時代のあらすじと世界観
「死滅回游」から68年後の2086年。宇宙船、並びにシムリア星人を名乗る地球外生命体が突如現れた。
そんな中、京都で起きた連続誘拐事件の調査に訪れた乙骨真剣(つるぎ)と乙骨憂花(ゆうか)、正体を隠して地球に査察役としてやってきたシムリア星人・マル。呪術師と宇宙人、未知なる邂逅が引き起こすのは…?
宇宙から飛来した「シムリア星人」
舞台は宿儺との決戦から68年後の2086年。アメリカのネバダ州上空に突如現れたのは、「シムリア星人」を名乗る宇宙人の難民船でした。
彼らは保護を要請するも、アメリカ政府はその対応を日本に丸投げ。なぜなら、シムリア星人が「呪術師」とそっくりな能力を持っていたから。
虎杖たちが命を懸けて守った平和の先に待っていたのは、まさかの「宇宙規模の呪術交流」だったのです。呪霊という「内なる敵」から、理解の及ばない「外なる存在」との対話へ——。呪術廻戦の世界が、ついに地球を飛び出します。
主人公は「乙骨」の名を継ぐ少年少女
この新しい脅威に立ち向かうのが、かつての伝説的な呪術師、乙骨憂太の系譜を感じさせる二人の主人公です。
- 乙骨 真剣
➡乙骨憂太を彷彿とさせる影のある少年。呪力を持たないフィジカルギフテッドとして、禪院真希のような戦闘スタイルで呪霊・呪詛師・宇宙人と対峙していきます。 - 乙骨 憂花
➡真剣の1歳年下の妹。祖父・乙骨憂太と祈本里香の名前を受け継いだ名前を持つ少女です。実は禅院家相伝の「十種影法術」の使い手で、あの最強の式神・魔虚羅を召喚する力を持っています。



まさかの『宇宙』から敵が来るとは……。この設定を聞いただけでも、芥見先生が描こうとしている新しい呪術のスケールにワクワクしてしまいますよね!
ここが熱い!本家ファンを唸らせる3つの深掘りポイント
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、単なる続編ではありません。本家を愛するファンであればあるほど、「そうきたか!」と唸る仕掛けが満載です。
特に注目すべき3つのポイントを深掘りしていきましょう。
①タイトル「モジュロ」に込められた意味の深さ
本作のタイトル「モジュロ(≡)」は、数学用語で「割り算の余り」を意味します。剰余演算(モジュロ演算)では「≡」という合同記号を使い、「同じ余りを持つ=同値である」ことを表します。
このタイトルには二重の意味が込められていると予想できます。
- 意味その1:「循環する呪い」
モジュロ演算は計算結果が循環する特性があります。本編のテーマだった「めぐる呪い」が、68年後に再び循環してくることを示唆しているのかもしれません。 - 意味その2:「同じ力を持つ者たち」
「≡(合同)」は、呪術師とシムリア星人という「似た力を持ちながら異なる存在」の関係性を表しているのではないでしょうか。
モジュロのバトルは、本編同様に各キャラクターの術式や能力を活かした戦いが中心です。宇宙人との文化的な対立や、魔虚羅vs異星の術式といった、スケールの大きなド派手なバトルが展開されます。
② 完結後の世界だからこそ描ける「乙骨憂太」の継承
本編の最終決戦で、誰よりも過酷な道を選んだ乙骨憂太。彼の「愛という名の呪い」が、数十年後の未来でどのような形で結晶化したのか。
真剣は祖母・真希譲りの「呪力ゼロ」という特異体質を受け継ぎ、シン・陰流の剣術と呪具「火之夜藝(ほのやぎ)」で戦います。 そして憂花は、祖父・憂太の形見である指輪を受け継いでいます。この指輪を巡って兄妹に確執が生まれてしまいましたが、それでも二人は互いを想い合っています。
さらに憂花が使う「十種影法術」は、かつて伏黒恵が宿儺に利用されたことから「禁術」とされていました。それでも彼女はこの術式で魔虚羅を召喚し、命を懸けた戦いに挑みます。 本編のキャラクターたちが命を懸けて紡いだ「継承」が、孫の世代でどう花開くのか——。この部分こそが、本作最大の見どころです。
③ 圧倒的な密度!岩崎優次先生による「新しい呪術」の作画
芥見先生の原案を元に、作画を担当する岩崎優次先生の描く力が本当に素晴らしいです。
ダイナミックかつ繊細な絵柄は、まさに紙から飛び出して来そうなほどの素晴らしさ。頭の中でキャラクターが動いている様が鮮明に思い描ける凄さは、言葉では言い表せないほどの体験です。
本編の勢いある絵柄とはまた違う、「緻密でクリアな絶望感」をぜひ誌面で体験してほしいです。



タイトルのモジュロに込められた意味、本編のキーマンだった乙骨憂太の継承、そして本編とはまた違った魅力がある作画。より繊細さが増し、精密に描写された美しさに圧倒されること間違いなし!
正直に伝えたい!「ここは人を選ぶかも?」と感じた注意点
どんな名作にも、読む人との「相性」があるでしょう(もちろん私にも世間では名作と言われている漫画が肌に合わない時もあります)。それは絵柄だったり、内容だったり、ほんの些細なことだったりするかもしれません。私が読んでいて「ここは少し注意が必要かな?」と感じたポイントも正直にレビューしていきます。
SF要素と社会派テーマが強め。純粋なバトル重視の人には物足りないかも?
本作の大きな特徴は「宇宙人との交流・対立」という新しい切り口です。移民問題や高齢者問題など、現代社会の課題を反映した描写 が多く、従来の呪術廻戦とは少し毛色が異なります。 「術式バトルが見たい!」「熱い殴り合いが見たい!」という方にとっては、序盤は少しテンポが遅く感じるかもしれません。 ただし、魔虚羅vs異星の戦士ダブラという、本編ファンが震える展開も待っているので、じっくり世界観を楽しめる方にはたまらない内容です。
本編の知識があることが前提。完全な新規さんにはハードルが高い
本作は、本編『呪術廻戦』を最後まで読み切ったファンへの「最高の贈り物」のような作品です。そのため、本編の用語やキャラクターの生死、最終的な結末を知っていることが前提で物語が進んでいきます。
「モジュロから呪術に入ってみよう!」という新規さんにとっては、乙骨という名前の重みや、端々に出てくるキーワードの意味がわからず、置いてけぼりになってしまうかもしれません。まずは本編をおさらいしてから読むのが、一番楽しめる「正解のルート」だと感じました。
- ストーリー :(本家を活かした見事なSF)
- 読みやすさ :(設定が少し複雑)
- ファン満足度:(乙骨ファンは必読!)
- 総評 :本編の「その先」を論理的に見届けたい、考察派のあなたに捧げる一冊。



バトルのみならず、複雑な世界観や設定も見どころの一つ。
『俺はアクションが見たいんだよ!』という方も心配はいりません。ド派手な呪術バトルも満載です。
本家『呪術廻戦』とここが違う!徹底比較
「呪術の続き」と言っても、本作は単なる延長線上の物語ではありません。本家『呪術廻戦』と本作『呪術廻戦≡(モジュロ)』を比較すると、作品の「色」が大きく変わっていることがわかります。
| 比較項目 | 本家『呪術廻戦』 | ≡(モジュロ) |
|---|---|---|
| 時代設定 | 現代(2018年ごろ) | 数十年後の近未来 |
| 主な敵 | 呪霊(負の感情から誕生) | 呪霊+外来種(深宇宙からの生命体) |
| バトルの軸 | 感情・術式の解釈 | 感情・術式の解釈 |
| 主人公の属性 | 宿儺の器・処刑人 | 乙骨の血脈・計算者 |
| 作品のテーマ | 正しい死、愛という呪い | 継承、未知との対話、進化 |
敵の正体が「自分たち」から「外側」へ
本家の呪霊は、あくまで人間の中から生まれるものでした。ある意味、身内との戦いだったわけです。
対して『モジュロ』の敵は、全く理解の及ばない「宇宙」という外側からやってきます(もちろん呪霊との戦いも存在しますが、メインは宇宙)。これにより、物語のスケールが日本国内から一気に銀河レベルへと広がりました。この「わけのわからないものと戦う怖さ」は、初期の呪術廻戦が持っていた不気味さを、よりスケールアップした形で思い出させてくれます。
まとめ:『呪術廻戦≡(モジュロ)』はどんな人におすすめ?
本日発売されたばかりの『呪術廻戦≡(モジュロ)』第1巻について詳しくレビューしてきましたが、最後に「結局、どんな人が読むべきか?」をまとめました。
- 本編『呪術廻戦』を最後まで見届けて「呪術ロス」になっている人
- 乙骨憂太というキャラクターに特別な思い入れがある人
- ただのバトル漫画ではなく、緻密な設定や考察を楽しみたい理系派な人
もしあなたが上記に一つでも当てはまるなら、この1巻は「間違いなく買い」です。
本編で描かれた「愛という名の呪い」が、宇宙という壮大なスケールでどう進化し、どう受け継がれていくのか。その答えの第一歩が、ぎっしりと詰め込まれています。
単なるスピンオフの枠を超えた、「もう一つの正統なる呪術の物語」。ぜひ、あなた自身の目でその衝撃を確かめてみてください。



まずは第1巻、一気に読み進めてみてください。読み終わった後、きっと誰かとこの『新章のワクワク感』を共有したくなるはず。2巻の発売が今から待ち遠しくて仕方がありませんね!





コメント